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| 003 今回からは |
| ちょっと話題を変えて、設備面の話をしたい。映画館にとって一番大事なのは、何か。まず、見やすい劇場であること。スクリーンが大きいこと。音響効果のクォリティが高いこと、ゆったりした椅子であること、などなど。作品選定が、もちろん最重要だが、でも、やはり、よい条件で見たいし、見ていただきたい。「京都朝日シネマ」は、運営面での心配りで、ハード面のハンディを補っていたところが正直あった。物理的に、天井は低いし、音響面でもデジタルは入れられなかった。 では、「京都シネマ」はどうなるのか。ぶっちゃけて、じつは天井高は残念ながら、京都朝日シネマより1メートル程度高いだけなので、大スクリーンの迫力というわけにはいかない。悔しいけれど、一から建てるのではなく、空いているビルの改装で入居させていただく場合には、どうしても、様々な制約がある。でも、今回入居させていただく「仮称ケイアイ興産四条烏丸ビル(旧京都丸紅ビル)」は昭和13年の建築で、戦後建てられているビルよりも、天井も高いし、構造もしっかりしている。(と建築事務所の方も太鼓判を押していた)ビル全体も、再生する計画で、地下1階から3階までが商業施設、4階以上は、おもに、ベンチャー系の企業や弁護士、税理士さんなどの事務所などが入居を予定している。商業施設の方は、京都初出店の大型テナントや老舗さんや、飲食店もおしゃれなカフェや、レストラン、などなど、劇場以外も話題を集めそうなテナントばかりなので、京都の新名所になるのは、間違いない。本当によい場所であり、よいビルなのだ。 だから、天井高のハンディはあるけれど、でも、予算の許す限り、あらゆる面でクォリティにこだわりたい。というわけで、いま、音響設計にこだわっている。音響コンサルタントを、N社にお願いし、京都大学の工学科大学院、音響工学のI研究室にご協力いただくことにもなっている。天井高のハンディを逆手にとって、小さいからこそできる、より最善・最良の映像空間にトライしている。いま設計に関わっていただいているみなさんが、ある面仕事を超えて、全力投球をしていただいているのだ。 |